こんな研修依頼が、弊社にはよく寄せられる。
『営業マインド』…
改めて考えると、極めて抽象的な言葉である。
マインドとは、意識や精神などを意味しているそうだが、
私流に表現すると「あり方」と「自覚」という言葉の方がおさまりが良い。
「あり方」とは、物事の認識や捉え方の適正な状態を確立させること。
そして「自覚」とは、自己の立ち位置を悟り、行動に紐づけすることである。
ここに「営業」と言う言葉を加えると「営業マインド」となるが、
では改めて「営業」について考えてみよう。
営業活動とは、言い換えると「収益を生みだすための活動」である。
収益は、会社が維持、繁栄するための生命線と言って良い。
まずは、きれいごと抜きに、ここを押さえることが基本である。
「収益=利益=儲け」
つまり、「もうけを出す」ことが営業にとって至上命題なのだ。
しかも、単発的ではなく「持続的」にである。
では、どれくらいやれば良いのか?
それが、組織や個々に与えられた「達成目標(=タスク、ノルマ)」である。
「目標を達成させること」
これだから営業という職域は、非常にわかりやすい。
しかし、目標を持続的に達成させることは容易ではない。
それを根本から支えるのが、個々の「営業マインド」と言うわけだ。
冒頭で、私流に表現すると「あり方」と「自覚」と申し上げたが、その要素は大きく3つ。
1つは、「責任感」2つ目は「やる気」、3つ目は「具現化」である。
次回、「営業マインドの定石【ダメ営業編】」では、マインド欠如からくる営業マンの傾向から、1つ目の「責任感」について考えてみたいと思う。




