今回は、要素1つめの「責任感」について考えてみよう。
営業職の責任感について語るには、「ダメ営業」の傾向について知るとわかりやすい。
営業マンを大きく2つに大別すると「売れる営業マン」と「売れない営業マン」ということになる。
しかし、「売れない営業マン=ダメ営業」と一概に決めつけることはできない。
なぜならば、売れる営業マンにも「ダメ営業」は存在するからである。
では、ダメ営業の特有の資質とは何か?
まず、あるものとしては、「自分勝手」が目立つ点である。
つまり「自分さえ良ければそれでいい」と言う考え方。
次に、ないものとしては「ひたむきさ」である。
これは「努力を惜しみ小手先で何とかしよう」と言う考え方。
この2つ資質の共通点は「責任感のなさ」から行動に表れる。
責任感とは、成功失敗を問わず最後までやり遂げようとする意思と姿勢である。
それが「ない」と言うことは、ちょっと小手先でやってみてうまく行けばシメタモノ、
うまく行かなかったら適当な理由をつけて投げ出すということである。
これは、営業職に限ったことではないが、自分が会社から与えられた職務は「責任を最後までまっとうするんだ」と言うマインドこそ、すべてにおけるベースであることは間違いない。
しかし、営業職はこの「責任感」だけで持続的に目標を達成し続けることは難しい。
それにプラスして「やる気」が必要になるのだ。
次回、「営業マインドの定石【やる気編】」では、デキる営業マンの共通資質である「モチベーション」について考えてみよう。




