営業という職域は、会社と一心同体。
会社が活動し続ける限り、営業も「これで終わり」ということはなく、常に先を見据えた活動が待っている。
そうすると、「責任感」だけで職務をやり通すことは容易ではない。
そこに必要なものは、やり通すための「やる気」、その源泉が「モチベーション」である。
デキる営業マンは、この「モチベーション」が高い。
モチベーションが高いと言うことは、自身の描く将来ビジョンを実現させようとする強い意志を持っていると言うこと。
自己の職務を責任の名を元に、やり遂げた時のイメージ、さらに、やり続けた先に何を見いだすか?
そして、自分自身の完成形はどのようなものなのか?自分の取り巻く環境に与える作用は?貢献力は?など…
これが、自分にとって「ワクワク感」「正義感」「価値感」さらには「ロマン(女性の場合はメルヘン?)」を強いイメージで見い出せれば、それだけモチベーションは高まるのだ。
自己のビジョンとは、他人がとやかく言うものではなく、まして、他人からの押し付けられて描くようでは意味がない。
さらに、自分の会社というコミュニティで、メンバーすべてが共有しているビジョンもあるはずだ。
そこに、連帯感が生まれ、共に苦しみ、喜び、競い合う環境があるのだから、自身のモチベーション形成に大きな手助けになることだろう。
ここに、モチベーションを持続させ、さらに高めるコツを3つほど取り上げてみよう。
1.とにかく物事を「ボジティブ思考」で捉えること。
2.いい意味での「思い込み」を自分にインプットし続けること。
3.小さな成功体験でもいいから、一つ一つ積み重ねること。
そうすると、やがて自分の潜在意識の中に明確なイメージが刷り込まれ、無意識に描いているビジョンを実現しようとする思考力が身についてくる。
あとは、それを現実的な行動に落とし込むことが出来れば、営業マインドの確立に近づくのだ。
次回「営業マインドの定石【具現化編】」では、実現行動へと導く具現化のマインド形成について考えてみよう。




