2012年05月29日

J−VERクレジットに注目!

昨日、秋田県八峰町農林振興課の方とお会いする機会がありました。

お会いするのは今回で2度目ですが、最初は、今年3月の東京国際フォーラムで開催された「カーボン・マーケットEXPO 2012」の展示ブースでお会いした以来になります。

エナジストワークス社と秋田県八峰町
八峰町農林振興課の木藤さん(写真左)とツーショット

私(弊社)どもと「何つながり」かと申しますと、スバリ「排出権」です。

現在八峰町では、オフセットクレジット制度を活用した森林事業を行っており、その事業により「J−VER」という国産の排出権を創出しています。

その排出権を「どう普及させていくか?」ということが、お互いの共通項と言ったところです。

排出権と言うのは、国内外に様々な認証スキームがありますが、J−VER(排出権)の特色は、何と言っても国産(環境省が主幹)であり、特に森林事業(植林・間伐など)から創出された排出権が豊富にあることが魅力です。

日本は、ご存知の通り国土の半分以上が森林に囲まれた国です。そのほとんどは、地方の山村部であり、オフセットクレジット制度を活用した森林事業は、まさに「地域活性化の起爆剤」として期待を寄せています。

では、ここで少し八峰町での取り組みについてご紹介します。

八峰町有林J−VERプロジェクトは、世界遺産でも有名な「白神山地」のバッファーゾーンに隣接したロケーションで行われています。

白神山麓J−VER事業.jpg
白神山麓のイメージ写真です。さすが、世界遺産!すばらしい!

・ 町有林3,472haの一部について間伐事業を行う
・ クレジット:3,477t-CO2(2008〜2010年度認証量)

八峰町によると、J−VERクレジットによる収益を地球温暖化防止事業の地域促進や森林ボランティア育成、木質バイオマスなど再生可能エネルギー事業への取り組みなど、様々な地域貢献事業に役立てているそうです。

八峰町J−VER.JPG
八峰町で配布しているJ−VERプロジェクトのパンフレットです。

このような取り組みを行う自治体や事業者は、八峰町のほか全国に複数あります。

排出権を活用する側から見ると、それぞれ地域特性が活かされた排出権をセレクトすることで、メッセージ性に富んだカーボンオフセットの取り組みが可能になります。

地球温暖化の抑制、地域貢献にも役立つJ−VER(排出権)に、企業も消費者の皆さまも今後注目して見てはいかがでしょうか?


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2012年04月15日

日本の排出削減のゆくえは?

現在、政府機関(=中央環境審議会)では、2030年に向けた我が国の温室効果ガスの排出削減目標のシナリオを模索しているようである。

ん!?ちょっと待てよ…

確か、日本の排出削減目標といえば、京都議定書の発効に基づき1990年比でマイナス6%(第1約束期間:2008年〜2012年まで)の削減義務を負っている。

また、将来ビジョンとして掲げているのは、2009年当時の首相である鳩山氏が2020年までに1990年比マイナス25%という野心的な削減目標をサミットで公言し、話題になったのは有名な話だ。

それだったら、2030年の前に2020年の25%削減目標をそのまま実行するのかを先に話し合いすべきでないのか?と思ってしまうのは私だけだろうか。

なぜならば、25%削減目標の前提は、原発に依存しているところがある。しかし、ご存知のとおり福島第一原発の事故により、エネルギー計画の大幅な見直しを余儀なくされている。

現在は、原発再稼働の動きもあるが、おそらく、原発依存度が震災前以上になることはまずないだろう。

だとしたら、原発に変わる削減量の貢献には、省エネ対策しかない。

そのカギを握るのは、再生可能エネルギーの普及、高効率設備の導入や更新、住宅・ビルの省エネ化、スマート化などが考えられる。

しかし、何よりも大事なのは、企業や国民の「環境意識」を更に高めていくことが必要だ。

国民啓蒙運動の一つに「チャレンジ25キャンペーン」というスローガンがあるが、チャレンジ(=挑戦)というステージから、そろそろもう一歩踏み込んだキーワードで強い意志を促すことも必要になってくるのではないか。


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2012年03月21日

これも地球温暖化?

昨日のニュースで「関東では今年の春一番はこない」との報道を耳にした。

2000年以来12年ぶりだそうだ。

春一番の発生原理は、北にある低気圧に向かって太平洋側の暖かい南寄りの風が吹き込むことで知られているが、今年は北の寒気が強く、日本海側で低気圧が発生しにくかったことが原因とされている。

確かに、今年の冬は日本海側を中心に猛烈な寒波や記録的な大雪にみまわれている。

一部の専門家の話では、北極海氷の融解が背景にあると指摘している。

つまり、氷が溶けだすと多くの水蒸気が発生し、それが寒気団となって大雪を降らせているということだ。

海氷の融解は、地球温暖化による代表的な弊害の一つであることから、今年の春一番が吹かない原因をたどっていくと地球温暖化との関係も否定できないのではないか。

「暑さ寒さも彼岸まで」と言うが、昔から聞きなれた「ことわざ」が使われなくなる日が来てしまうのだろうか。


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2012年03月09日

カーボン・マーケット EXPO 2012

去る3月7日(水)東京国際フォーラムにて開催された
『カーボン・マーケットEXPO 2012』。

その名のとおり、炭素市場の取り組み推進のための環境省主催のイベントに
私も足を運んでまいりました。

カーボンマーケットEXPO 2012


カーボンマーケットEXPO 2012


私の参加した目的は、2013年以降の京都議定書第2約束期間に参加を見送った日本において、
排出権(京都ユニット)の位置づけや運用ルールはどうなるのか?ということ。

環境省の見解では、第1約束期間終了後に一定の調整期間(2013年〜2015年後半?)を設けており、
その期間において第1約束期間の数値目標達成のための京都ユニットの譲渡や獲得を行うことは可能だとしている。

第2約束期間の運用ルール等は、次回CMP(第8回京都議定書締約国会合)以降に
検討・決定される見込みであるとしている。

次回CMPは、COP18とともに2012年11月26日〜12月7日、ドーハ(カタール)で開催決定しているので、結論はもう少し待つとしましょう。


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