「環境ビジネスって難しいんでしょ?うちは環境技術も知識もあるわけじゃないしね」と。
う〜ん。確かに、環境系の商材には最先端技術を駆使して開発された機材や科学的研究成果の産物が多いのも事実。
身近なエコ商材では、LED照明なんかが真っ先に思い浮かぶのだが、これ最先端かと思いきや、次世代照明として「有機EL」なるものが注目されているそうだ。
まさに、環境商材は日進月歩で高性能化や高効率化がどんどん進んでいるようだ。
とまぁ、狭い領域で環境ビジネスを語ってしまうと、事業化には特殊性がともなうのも否めない。
しかしながら、本当の環境ビジネスは何も特別なことをするわけではない。大切なのは「発想の転換」である。
つまり、これまでのビジネスに「環境の視点」を加え、新たな発想とアイデアでこれからのビジネスに活かしていくことが環境ビジネスの本質ではないかと思うのである。
では、どんな視点でビジネスを捉えたらいいのか?ここに、いくつか環境視点を取り上げてみた。
「いまのビジネス(事業)に…」
↓
+「自然と共生することはできないか?」
+「地産地消はできないか?」
+「循環型にはできないか?」
+「今より低炭素化を図れないか?」
+「脱物質化は図れないか?」
+「脱所有化は図れないか?」
+「無害化は図れないか?」
+「今より長寿命化させることはできないか?」
+「もっと効率化は図れないか?」 など
このように、従来ビジネスにちょっとした発想とアイデアをつけ加えることで、既存商材が環境商材に生まれ変わる要素がある。
それが、「環境ビジネス」の出発点であり、原点でもあるということだ。





上記の「今のビジネス(事業化)に…」という多くの項目に該当する、機械部品素材がある。それは某社のSLD-MAGIC(S-MAGIC)という工具鋼である。この材料、過酷なPV値(900MPam/min)にもかかわらず、自己潤滑性が達成可能な鐵鋼材料なのだ。これをそれぞれの製造部品の材料に代替してみるとどんなことがおこるかすこし空想をしてみてもいいのかもしれない。再生可能エネルギーなんかにチャンスがありそうだ。