「ここに○○年住んでいるが、こんなのはじめてですよ」
「○○年ぶりの□□」
「観測史上最大!」
確かに、こんな言葉をニュースや報道などでよく聞きかされます。
これらは「地球温暖化による事象」と考えられるものが多くあります。
地球の気温上昇は、単に気候変動に留まらず、私たちの生活環境を大きく変えてしまいます。
「エコアクション」という言葉も最近では身近に聞かれるようになりました。
では、エコアクションは何のために行うのでしょうか?
それは、「地球(環境)のために良いことをしよう!」と言う具体的な行動表現です。
エコアクションは、もちろん企業にも該当します。
身近なところでは、節電をはじめ、クールビスやウォームビスもその一環と言えるでしょう。
近年の企業経営は、大企業を中心に「CSR」の取り組みが欠かせないものになりました。
大きな要素の一つに「自社は環境にどう向き合うのか?」という企業の姿勢を内外に示すことが挙げられます。
企業の本質は、営利(=ビジネス)を追求し、繁栄していくことに他なりません。
しかし、企業が社会の恩恵を受けて存在する以上は「社会的責任」や「環境貢献」と言った姿勢も求められるわけです。
では、現実はどうでしょうか。
「わが社は、環境にお金をかける余裕はない!」
「環境対応は、大きな会社に任せばいい!」
「環境に取り組むと、いくら儲かるのよ?」
「環境?考えたことも無いなぁ…」 など
これが、多くの企業が思っている率直な意見ではないでしょうか。
たいそうな環境レポートなどを毎年発行している大企業でさえ、部門や部署が違えば「環境?そんなことやってたかな?」という程度での認識しかないところもあります。
確かに、企業の本質である「営利」の点からすれば、環境対応は「コスト」であり、特にプロフィット部門では収益を阻害する要因に映っているかもしれません。
まさに、「触らぬ神にたたりなし」と言ったところでしょうか。
しかし、スマートな考え方を申し上げると、環境対応を「コスト」ではなく「儲けネタ」として捉えてみるのも「アリ」だと思います。
つまり、「お金をかけて儲かる指標(=ROI=費用対効果)」次第では、「環境」と「ビジネス」が見事に融合できるはずです。
と言うことで、次回「環境ビジネスの定石(スマート思考編)」で、企業が環境をどう捉えたらビジネス展開が可能なのか、具体的に考えてみましょう。




