「体幹?」
私が最初にこのなじみ薄い言葉を聞いた時、「身体の幹(みき)を鍛える、つまり、バランス感覚を強化すること?」をイメージしたのだが、どうやら少しニュアンスが違うらしい。
「体幹」とは、人間の胴体部分の骨格や筋肉のことを指しており、内蔵を守り、姿勢を維持し、手足の運動を支えたりと、まさに人間の「根幹」をつくり上げている部分であると言ってよい。
この体幹を鍛えることで、様々な変化にも身体の軸がブレることなく、最大限のパフォーマンスを発揮させることが可能になるそうだ。
そう考えると、スポーツアスリートの選手たちが体幹の重要性を唱えるのがよくわかる。
そして、これは営業の世界でも同じことが言える。
営業の「体幹」部分、つまり「根幹」を支えるのは何か?
そう自分に問いかけた時、
「売上と利益の創出する仕組みだな」と真っ先に思い浮かべてしまったのは私だけだろうか。
「どうやって売上を叩き出すのか?その中で、どの位の利益を創出できるのか?」
まずは、この体幹部分がしっかり出来ていないことには、間違いなく営業活動にブレが生じるだろう。
いくら腕力や脚力となる営業マンを鍛え上げたところで、マンパワーの限界を感じずにはいられなくなるはずだ。
まさに、企業経営の知恵と努力の結集がここにあると言ってよい。
一方、腕や脚となる営業マンの視点から見るとどうだろうか。
一番大事なことは、「自分は、体幹と一心同体で機能している」ことを自覚することである。
そこから、自社の体幹機能がどんなもので、どんな要求を自分たちに送っているのかをしっかり把握することが大切な要素となる。
その要求に応じて、足りないものは何か?どこを強化する必要があるのか?どんなトレーニングを行えば良いのか?など、機能健全化を図る道筋が見えてくるはずである。




